浴室を気持よく快適にしたい・・・
在来工法で作られている浴室は、浴槽が深く、入るときに高齢者などは転倒の危険性などもあり、浴室だけでもリフォームしたい・・と考えているご家族が多いです。
足を延ばしてお風呂につかりたい、広々したお風呂にして子供とお風呂を楽しみたい、浴室に求める要望はご家族ごとに違います。
浴室のリフォームを考える時、知っておくべきこと、注意点等もあるのです。
リフォームのポイント、注意点を理解しておくことで理想的な浴室づくりが可能です。
浴室リフォームの種類、ある程度知っておくべき
浴室リフォームにもいくつかの方法があります。
そのうちの一つに、最近施工が多くなっている断熱材を追加するというリフォームがあるのです。
「ヒートショック」という言葉を聞いたことがある人も少なくないと思いますが、温かい部屋から寒い浴室で肌かになり体が冷え、今度は浴槽につかって身体が一気に熱くなる、こうした行為によって脳梗塞、心筋梗塞などを起こす高齢者が多くなっています。
この原因となっている温度差を少しでもなくすために、床、浴槽、壁など、断熱材を入れて保温するというリフォームが人気です。
在来工法からユニットバスに変えるというリフォームも人気があります。
在来工法というのは古くから一戸建ての建築でよく利用されてきた工法で、浴室については防水加工等特別な加工が施されますが、浴槽そのものに高さがあり、入るときに足を高く上げて入らなければならない等、負担が大きな浴室が多いのです。
肩までよくつかれるように、日本独自のお風呂、つまり在来工法で利用されてきた浴槽は深さがあります。
現在のユニットバスの場合、足を持ち上げるとしてもそれほど高く上げることがないのです。
在来工法の浴槽は深さがあっても、足を延ばすことができるほどの大きさがない、という特徴があります。
浴槽に入るときにも危険が少なく、足を延ばしてじっくりお風呂を楽しむことができるユニットバスへのリフォームが多いのも、高齢者が多くなっている日本では納得です。
注意点、浴室リフォームのタイミングとは?
リフォームするタイミングについて悩む方も多いのですが、基本的に住宅建築してから15年から20年くらい経過すれば、水回りは設備も古くなり劣化し、リフォームが必要となります。
ただ、劣化の状況は使い方にもよるので、浴室内にカビが多くなった、水が流れにくくなっている、脱衣の床が劣化している、カビが落ちにくい・・という状況になったらリフォーム時期と考えるべきです。
掃除を怠れば浴室にはカビがはえやすくなりますが、長く利用している事でカビが付きやすくなります。
水が流れにくくなることで余計にカビが発生しやすくなるので、リフォームが必要です。
脱衣の床が劣化し一部へこんでいるような感じがある、という場合は、湿気が床に廻り、白アリの被害も考えられるので、早めにリフォームを考える必要があります。
高齢者がいる場合には、ヒートショックのリスクも高くなるので、昔ながらの浴室で特にタイルの壁だったり、床が冷える材質という場合、劣化していなくてもリフォームした方が安心です。
家族構成や浴室の使い方、また怪我、突発性の症状などのリスクを考えて、それぞれのご家庭でリフォームを考えていく必要があります。
不安な場合にはリフォーム業者等に相談して、浴室の状態などを確認してもらうべきです。
設備はどう選べばいいのか?
浴室をおしゃれにしたいと思うあまりに、使いにくい浴室になってしまった、また掃除しにくい浴室になったと公開される方もいます。
設備に関しても現在は、床、壁、浴槽、それに浴室用の鏡、ジェットバスやミストサウナ等、様々なモノがあるのです。
素材については掃除がしやすく劣化が少ない洋式がいいのか、それともヒノキなどを利用した日本伝統の和式がいいのか、考えることも重要になります。
和式の場合でも、現在は高齢者にリスクの少ない施工を行う事が出来ますし、バリアフリーの和式浴室等も施工できるようです。
利用する人がどのような材質、また設備なら気持よく利用出来るかという事も考えることが必要になります。
デザイン重視、おしゃれに・・・という事が先行してしまうと、使い勝手が悪い、掃除がしにくい、高齢者に優しくない作りになってしまう事もあるのです。
業者の方に家族構成などを話し、快適な浴室づくりができるようにしっかり相談する事が求められます。